行政書士試験のための参考書評価|行政書士試験 独学最短ルート合格法
行政書士試験の受験に際し、独学なのでテキストは自分で探さなくてはならず、結果、色々な参考書を買いました。やってみて「これはダメだ、合わないなー。」と思った参考書はすぐにやめるのが大事です。無理に続けるのは、ただのロスでしかありません。ですが、そもそもで合わない参考書を買うこと、それすらムダな話ですよね。
ここでは、実際に行政書士試験に独学一発合格したわたしが行政書士試験の参考書を評価します。判断基準としていただければロスは少なくすることができるかもしれません。
行政書士試験合格に役立った参考書、行政書士試験には不要な参考書、行政書士試験用ながら合格に不適な参考書を評価します。まずは法令科目編として、憲法・民法・行政法・会社法の参考書評価です。
◼️憲法
[基本書]国家試験受験のためのよくわかる憲法(自由国民社)
評価(五段階):★★★★★
総評:行政書士試験の勉強は、まずはこれから!
行政書士試験を学習するのに最初に読むのに適している書籍です。とても平易で分かりやすく憲法を理解することができます。行政書士試験における憲法の基本書はこれで決定です。
[判例集]法律入門 判例まんが本〈4〉憲法の裁判100(辰己法律事務所)
評価(五段階):★★★★★
憲法の出題は条文と判例からですが、法律初学者に判例文は難しいものです。マンガと解説で構成されているので最初の取っつきやすさに優位性があります。そして、この本には憲法の有名な判例が網羅されているので、ハードルの低いマンガという学習法で判例知識を得ることができる良書です。わたしは、空き時間や学習に煮詰まった時にこの本をペラペラとめくっていました。市販模試の問題を解いている時、この本に掲載されている判例に出会った際に、まんがのイラストが浮かぶようになれば、間違いなしです。
[判例集]法律入門 判例まんが本〈1〉憲法・民法・刑法(辰己法律事務所)
評価(五段階):★
総評:内容云々の前に、絵が壊滅的クオリティ・・・。
判例まんが本の1冊目に出版されただけに、絵のクオリティがあまりにも低すぎて、読む気が起きませんでした。
◼️民法
[基本書] 国家試験受験のためのよくわかる民法(自由国民社)
評価(五段階):★★★★
総評:民法基本書はこれがベターかも。
学習当初、とにかく民法につまづいたのですが、基本書としてはこの書籍がベターだと思います。民法の基本書は、あまり時間をかけすぎずにアウトラインをつかむというぐらいの気持ちで早めに数度読むことをお勧めします。
評価(五段階):★★★★
総評:こちらは基本書のサポートとして使用しました。
前述の『国家試験受験のためのよくわかる民法』から読み始めたものの、全く頭に入ってこなかったので早めにこちらの本も購入し、2回読みました。その後に『国家試験受験のためのよくわかる民法』に戻ったら、大分理解できるようになったので、併用効果がでてくれました。よく仕事でも新しいテーマを学ぶときに3冊の書籍を一気に読めとも言うので、このやり方はアリだと思います。どちらかと言うと、この本の方が初版が古いために読み手にフレンドリーな体裁ではなく、初めて民法に触れる方だと民法嫌いになりそうです。ですから、副読本扱いが良いでしょう。
[判例集]法律入門判例まんが本〈5〉民法の裁判100(辰己法律事務所)
評価(五段階):★
行政書士の試験において、民法では特に判例に特化した学習は不要でした。
[判例集]<試験によく出る> マンガでわかる民法の判例I〔総則・物権編)
評価(五段階):★
総評:行政書士試験用としては、ちょっと難しい。
行政書士の試験に関していえば、特に判例に特化した学習は不要でした。それと、この本は表紙の雰囲気の割に行政書士用と考えるには、ちょっと難しい気がします。
[問題集]公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 民法1一総則・物権・担保物権・公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 民法2一債権総論・各論・家族法
評価(五段階):★★★★★
総評:民法はこれだけでも大丈夫!
民法の問題集はこの本で決定です。2冊あるので分量はありますが、とにかく繰り返していくこと。何度も何度もやって全問正解できるくらいになってください。解説もわかりやすいし、範囲も網羅されているのと問題レベルが丁度良い感じなので時間がない方の場合、民法は基本テキストなしで、この本だけでも大丈夫です。民法の問題集はこれが良いと思います。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 民法1一総則・物権・担保物権
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 民法2一債権総論・各論・家族法
◼️行政法
[基本書]国家試験受験のためのよくわかる行政法(自由国民社)
評価(五段階):★★★
総評:行政法のアウトラインをつかめます。
行政法のアウトラインを学ぶためには良い本だと思うのですが、基本テキストにあまり時間をかける必要はありません。さらっと3回転くらいできれば十分で、次は判例の学習と問題をこなしていってください。
[判例集]法律入門 判例まんが本〈10〉行政法の裁判100(辰己法律事務所)
評価(五段階):★★★★★
総評:わかりやすくて結構、重宝。
憲法同様、行政法も判例知識が必要です。法律初学者にはマンガで気軽に楽しめるこの本は有効でした。重い勉強はイヤだなと言うときや、空き時間にパラパラめくって使用していました。
[問題集]公務員試験 過去問 新クイックマスター 行政法 第8版
評価(五段階):★★★★★
総評:行政法、これだけでも全然OK!
時間がない方は、基本テキストを飛ばして、これだけやれば大丈夫です。基本テキストを飛ばす場合は最初は?だと思いますが、とにかくこれを何度も繰り返せば行政法で合格に必要な点数が取れるようになります。問題数も範囲も解説も良い感じです。但し、この本は10割近くできるようになってください。解いていると行政書士の勉強ではでてこなかった判例に出くわしますが、そこが行政書士本試験で出題される可能性は十分にあります。
公務員試験 過去問 新クイックマスター 行政法 第8版 【最新平成30年試験問題収録】
- 作者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所公務員試験部
- 出版社/メーカー: 東京リーガルマインド
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◼️商法、会社法
[基本書]国家試験受験のためのよくわかる会社法(自由国民社)
評価(五段階):★★★
総評:副読本的には有用。
会社法は条文数も多く、あまり面白みがない上に会社の種類など複雑な要素が多いため、基本書を3回読んだ程度では理解できません。また、会社法に関しては全試験問題に占める出題シェアも低く、学習に対する対価が少ないのに大変と言う科目です。つまり、基本テキストからの学習は遠回りなので、最小限の学習で5問中3問くらい取れば良いでしょう。但し、市販模試を解いていて、分からなかった箇所を調べるために使うと勉強は早いです。そのように使うために用意しておくくらいが良いと思います。
今回は法令科目の参考書評価でした。