行政書士試験のややこしさ|行政書士試験 独学最短ルート合格法
行政書士試験がややこしいのは以下の3点で説明できます。
1.試験範囲の広さ
勉強し始めの最初に絶望的に感じるのがその範囲の広さです。
憲法、民法、行政法に商法/会社法、これに加えて一般知識という勉強しなければならない範囲の広さが合格を難しくさせています。
ちなみに、行政書士試験の勉強にあたって、その勉強は憲法→民法→行政法→一般知識と商法/会社法の順番です。
2.過去問対策だけでは全く足らない
行政書士試験関連の本を読むと”行政書士試験過去問10年分を完璧に解けるようになれば本試験で4割は取れるようになる”とのことが書いてあるものもあります。合格するのには6割が必要なわけですから、全然足りていないですね。
行政書士試験では過去に出題したことのない問題を出す傾向にあり、過去問だけの勉強では合格が難しい試験なのです。行政書士試験用の市販テキストをやっている方、ヤバイ!です。
3.記述式問題が3問60点のウェイトを占めること
行政書士試験の記述式は民法2問、行政法1問から出題されますが、前述の通りに過去問からは出されない傾向にあり、何がでるのかが想定しづらいにも関わらず、点数ウエイトが高いのが対策を難しくさせています。
◆結論としては
1.試験範囲の広さに対応するには科目ごとの明確な戦術立てが必要です。
2.過去問が使えないなら何を使うか(どんな教材を使うが)がポイントです。
3.何が出るかわからない記述問題で知識にないことを出題されたら終わりです。また1年勉強を続ける羽目になってしまいます。それはイヤなのであれば、本番試験では記述採点抜きの択一問題の採点だけで180点の合格点を獲得すること(または限りなく180点に近い点数を取ること)を目標にする必要があります。結果180点に欠けても、そのくらいにまで力がつけば記述はゼロということもないでしょうから、180点に足らない数点分だけ記述で取れていれば良いやという気楽な気持ちで合格発表を待てるようになっているでしょう。
行政書士試験の難易度は決して高いものではありませんが、戦術を間違えていたら、いつまでたっても受からないくらいにはややこしい試験です。